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出産が怖くなったのは小さい頃からの積み重ね
出産がこわい理由って人それぞれあると思うのですが、わたしの場合たぶん、小さい頃からの刷り込みだったような気がします。少し振り返ってみました。
帝王切開で生まれた私。
小さい頃よく祖母から「あんたは楽して生まれたけどお母さんは大変やった」「横向きだったからどうにもならなかった、臍曲がりや」と、よく言われたもので、母のお腹の傷とかを見てドキドキしていました。聞くのは、とにかく大変だったという話。
弟が生まれた時のこと。
夕ご飯中に、「お醤油とって」と父が言い、取りに立とうとした母が突然破水。すぐに病院へ。お母さんどうなっちゃうんだろう、と怖かったな。翌朝かな、私は父の自転車の後ろに乗って病院まで行ったのを覚えています。そしたら赤ちゃんがいた、そんなかんじで弟にご対面。とにかく可愛かったけど、立てない母を見て、ものすごく心配になった記憶があります。
とにかく出産は痛いもの。怖いもの。そればかりが刷り込まれていたのか、小学生くらいの時から、私は結婚しても子どもは生まない、と思ってました。
中学生のとき
中学生くらいの時にも、保健の授業で生命の誕生なんかを学んでも、子どもを育てるのはいいけど、やっぱり産みたくない。
そんなに痛い思いなんでしなきゃならないんだ、無理だ、産めない体ならいいのに、なんて罰当たりなことを半ば本気で思ったりもして。そしたら、特別養子縁組の話などを耳に挟み、だったらそういうカタチで子どもを迎えて、一緒に暮らしていきたいと、本気で考えてみたり。いろいろを考えると甘い話じゃないよね、なんて思いながらも結構本気でした。人生逃げまくりの中学時代です。
もの心ついて
高校や大学の時は乳児院にボランティアに行っては、将来結婚するならそういうカタチで、自分が生むという選択肢以外で家族を作るのもいいんじゃないかと考えていた。
アンジェリーナジョリーって素晴らしいと思ったし。
でも生むのが怖いから、そうするってのはなんか違うよな、と思いはじめたのもこの頃。
大人になって
しかし大人になって、周りが結婚し、出産していくにつれ、結婚も妊娠出産もリアルにせまってくるのです。でも、やっぱり小さい頃に刷り込まれた記憶はそんな簡単には消えません。怖いものは怖い!
がしかし、そんな私も結婚し、そして子どもができたのです。(正直なところ、計画してなかったので、神様からのサプライズでした)
出産恐怖症の私が出産が楽しみになったきっかけ
出産のなにがこわいって、あの身動きできず拘束されて痛い思いをしなきゃいけない感じが嫌だ、と中学生あたりからずっと思っていました。
だから、助産院で出産したのですが、その怖さを勇気に変えてくれた本がありました。
MINMIのキセキ
子供向け絵本のようでいて、実はしっかり大人向け、臨月のママ向け絵本。
赤ちゃんは誰が産むわけでもなく、
赤ちゃん自身が生まれたいなーと感じ、
ママがそれを応援するんだよー
赤ちゃんと一心同体なこの最後の瞬間を、最高な時間にしてねー、
というメッセージが込められている絵本。
赤ちゃんが初めて勇気を出して一歩踏み出す日がだから、
そんな日の空気の匂いや、空の色、風の温かさや冷たさ、全て感じて覚えておこうと思える一冊。
この本に出会えたおかげで、出産1時間半前、陣痛マックスでタクシーで到着した時も、空の色、空気の温度、いろいろ感じてなんだか覚えてることができました。
そして、産む時の合言葉、赤ちゃんへ『大丈夫よー、安心してでておいでー』の言葉で、自分が頑張ることができたきがします。
出産の、しんどいときに励まされるより、必死なわたし自身が誰かを励ますことで自然と楽になって力が湧いてきて、なんだか不思議でした。
わたしにとって、この本、出産前の親しい友達や後輩へのプレゼントの定番になりつつあります。
出産が恐怖で仕方なかった私が、出産が楽しみになったきっかけです。
出産を控えている人、出産ってこわいから妊娠したくないと思っているかつてのわたしみたいな人、もしよかったら一度読んでみてくださいね。
子どもを産むと表現するものが変わるって言いますが、母親になったあとのMINMIの最初のアルバム。
助産院で出産を決めたときのことはこちら。