息子ゆるちゃんには「タトリヤトン」という、ゆるちゃんにしか見えないお友達がいます。
「タトリヤトン」が現れ始めたのはおそらく1年以上前。
3歳になるちょっと前。
最初「かぁちゃんの横にタトリヤトンがいるよ」と言われた時には、
えっ!?まさか幽霊?どこにいるの?と、
鳥肌がたち、何事かとソワソワしてしまったけど、今では私には見えないそのお友達タトリヤトンとも仲良く暮らしています。
どうやらイマジナリーフレンドというらしいです。そのことについて書きたいと思います。
Contents
タトリヤトンの現れる場所
タトリヤトンはどこにでも現れるので、
自転車に乗っている時
ゆるちゃん「タトリヤトンも一緒に走ってるよ〜」
私「へー追いかけてきてるのねー」
私の心の中(なるほど、今並走しているのかー)
ご飯を食べている時
ゆるちゃん「タトリヤトンもこれ嫌いだって!」
私「ゆるちゃんが食べて見せてあげたら?」
私の心の中(なるほど〜いま一緒に食べてるのね!ってか、食べたくない言い訳か!?)
おもちゃを片付けている時
ゆるちゃん「タトリヤトンも片付けてくれた」
私「あらそ〜!よかったねー」
といった具合であらゆるところに時空を超えて現れ、一緒にます。
タトリヤトンの全貌?
最近、タトリヤトンってどんな姿なのかな?と思ってゆるちゃんに聞いてみました。
- 身長は1m以下で小さい(ゆるちゃんより小さいとのことなので)
- 優しくてかわいい
今分かっている情報は以上。
少なっ!!!
でも、確かにゆるちゃんの中には存在するんですよね。
なお、人形などを擬人化しているわけではないです。
イマジナリーコンパニオンというらしい
と、ここまで「タトリヤトン」について私が書いていると、
だちこもゆるちゃんも、不思議系か?霊感でもあるのか?
と思われるかもしれませんが、2歳から7歳くらいまでの子どもによくあることのようで、「イマジナリーコンパニオン」とか「イマジナリーフレンド」というそうです。
幼少期によくあることらしく、空想の友達と遊んだりお話ししたりします。
そういった空想のお友達がいるのは、日本だと子どもの中でも10%前後(幼児期の空想の友達とその周辺現象に関する調査研究(富田昌平)より)。欧米だともっと割合は高いのですが、なんだかちょっと珍しい?ある種の才能かも?なんて気がします。
しかも、幼児の空想の友達と社会的発達…本島優子・森口佑介・遠藤利彦によれば、なんだかいいことでもあるらしい。
空想の友 達を有する子どもの発達的特徴として、社会的能力の高さが 報告されている。たとえば、空想の友達を持つ子どもは、ポ ジティブな情動性が高く攻撃性が低く(Singer & Singer, 1992)、他者の心の理解が優れていたり(Taylor & Carlson, 1997)、またコミュニケーション能力が高い(Roby & Kidd, 2008)ことなどが指摘されている
なんだか、ゆるちゃん、すごいじゃない!
そして、この研究は3歳半でその空想の友達を有していた子にその先どんな影響があるのか6歳になった時に他者の心の理解、感情理解、問題行動にどういった影響があるのかを研究しているのです。結果が気になるなぁ。
ゆるちゃん、6歳になった時にどんな影響がでるのか、興味あるわ。
日本でこのイマジナリーコンパニオンについて研究をしている人、数少ない研究者の森口 佑介氏の本が書いている本がコレ。
まずは読んでみないと!
イマジナリーコンパニオン/フレンドのいる子を育てる
で、イマジナリーフレンドが子どもにとって良い影響があるとしたら、どうしたらそれって現れるの?って話しなのですが、乳児期における親の言葉がけによって生成されるとのこと。
生後 6 か月時点において子どもの心に対して言及する頻度が高い親 に育てられた子どもは,そうでない親子に比べて,空想の友だちを持つ可能性 が高い
という研究結果が出ています。(引用元:「子どもの空想の友だちの形成メカニズムの解明」森口佑介、本島優子、篠原郁子、登藤直弥)
さて、私は…?
うーん!どんな声がけをしていたかなぁ…、「心に対して言及」ってどういうことだ??難しいけれど、
まだ返事は返ってこない月齢でも、普通に話しかけてました。
出かける時、「今日これから◯◯にいくよー。一緒について行ってくれるかなぁ?いい?」
帰ってきたら「さーておうちついたよ。おかえりー、ただいまー。寒かったね〜」ってな具合の一人芝居。
これらは行動の説明なのかな。
あとは、たまに嬉しいことや嫌なことがあった時とかも。
電車で席を譲ってもらって「かぁちゃんたすかっちゃったよ。ありがたいねー。ゆるちゃんも嬉しいの?」とか。
はたから見てたら変かも。
でも、なんとなく全部わかってくれている気がしてなんでも話していました。心に言及って、それなのか?うーん、どうなのかしら。
『子供はまだなにもしらない、わかってない』という人もいるけど、
お腹の中にいる時からゆるちゃんはなんでも知っているような、わかってくれている存在な気がしてたんですよね。
勝手な母の感覚ってやつです。
赤ちゃんは「ある意味、大人より賢く、想像力に富み、思いやりがあり、意識も鮮明である」としたこの本でも書かれています。
保育園の先生には一蹴されたけどね
で、ちなみに3歳クラスにあがった頃に、保育園の担任の男性の先生に、ちらりとタトリヤトンについて話したことがありました。
親としてはちょっと面白いし、本当に子どもだけにみえてるのかも?というネタと好奇心で先生に話したら
さらりと「あーよくあることです。そのうちいなくなりますよ〜」と、
一蹴されましたけどね。
なんだか、私としては夢のある話だなぁなんて思ってたんだけどなー。たくさんの子供と接する先生にしたら日常茶飯事のことなのかもしれないですね。
そういえば私も空想好きでした
そんなに小さい頃のことは覚えてないのですが、そういえば私も空想好きでした。
夜寝る前はいつも、いろんなこと想像して寝てました。
うろ覚えだけど、私にも空想のお友達というか、いつも工作を一緒にしているお友達がいたような気がします。一人で作っていたわけではないけど、長女なので4つ下の弟はその頃まだ工作できない年頃だし。
苦しいこともありました。
想像力豊かゆえに、ノストラダムスの大予言なんて本を読んだら最後、怖くて怖くて、眠れないことが何度も。ノストラダムスの予言が早くきちゃったらどうしよー、1999年にみんな死んじゃって自分だけ生き延びたらどうしようとか。本当は、お母さんもお父さんも家族みんなみんな宇宙人に連れてかれちゃって、ここにいるのは、仮面をかぶった宇宙人で、なんじゃないかとか。
1999年が終わるまで、本気で怖がってましたし。
私も想像力豊かだったからなのか、タトリヤトンのこともなんだかすんなり受け入れられました。
ゆるちゃんにとってタトリヤトンはなんだかとっても面白そうな仲間なので、あたたかく見守りたいと思います。
いつかタトリヤトンがいなくなる日が来るのだろうけど、そしたら、この本を読んであげたいと思いました。
空想のお友達といえば、となりのトトロなんかも、そうですよね。そういえば。