旅の2日目は香川県直島にある美術館に泊まれるホテル、ベネッセハウスに子連れで宿泊してきました。ベネッセハウスは安藤建築には数少ない木造の施設で、美術館と一体化!窓から見える景色にも、ホテルの中にも、アート作品があふれていて感動です!
4棟のうち2棟の一部、パーク、ビーチ スイートが5歳以下の子どもも宿泊可能。
この春、家族4人、 2歳と6歳子どもと一緒にパークに滞在してきました。一度は泊まってみたかったこのホテル、本当に泊まってよかったです!今回はその時のこと、ベネッセハウスの魅力についてブログに書いておこうと思います。
Contents
直島の中でも特別な空間 ベネッセハウス

今回の旅では豊島から直島に向かったので、たどり着いたのは宮浦港。港に降り立った瞬間から、アート作品はあちらこちらに見かけられて一気に気分も盛り上がります。
宮浦港からは宿泊者用の無料シャトルバスでホテルへ。ゆったりバスに揺られながら、バスの中からも見える、島内のアートに魅了されっぱなしでした。
途中、通り過ぎた直島小学校には、大きな象の像が!こんなにアートが身近で、自然とある中で学べるなんて素敵〜なんて思いつつあっという間に、すぐに農協や本村港あたりへ。

ガイドブックで見て行っていたいと思っていたごはんやさん「あいすなお」や、本村港にあるSANNAの待合室なども見えてテンションマックス。
海が見えてくるともうホテルはすぐそこ。宮浦港から15分ほどでベネッセホテルへ到着しました!
ホテルが美術館!作品がものすごく身近
ホテルの入り口から、宿泊棟へむかって通り抜けるホテルの庭にも、どーんと作品が見えてきます。
黄色のかぼちゃも左手の海側に見えて、広々とした庭が続きます。

ホテルの壁はコンクリートの打ちっぱなし。シンプルなのに、なんか温かい雰囲気のエントランスを入るとすぐにカウンターがあります。

チェックインロビー目の前にも作品が!
でも、これまで国内や海外でホテルに泊まってきた中で考えると、正直「値段の割にちょっと質素?」というのが最初の印象でした。
このシンプルさが逆に贅沢なんだ、ということを後から感じることになります。
ホテルに到着したのは夜でしたが、館内の作品は夜もライトアップされていました。
夜の館内もちょっと散策してみましたよー。
いたるところに作品があるのですが、絵のよくわからない私も、そこかしこの空間に設置されている立体作品には目が釘付け。


夜と昼で観る作品の違いもまた面白いなと思いました。

うーん、やっぱり作品って、写真では伝えきれない。昼間ももちろん館内の作品は自由に鑑賞できます。

パークの宿泊棟からレストランへ向かう廊下。そこの壁自体も作品になっていました。キラキラ光りに反射して光る綺麗な通路、海の青のような優しい水色が可愛い♪

レストランから出れるお庭にも作品が。ここに腰掛けて、おきまりのこのポーズ。ついつい一緒に写真撮影。
ホテル内のいたるところが作品であふれています。圧倒されるというより、アートの中に入り込みすぎちゃって自分が溶け込んでいくような感覚。
ど素人の私でも、自然と楽しむことができました。
シンプルで居心地の良いお部屋
お部屋は実にシンプル!無印良品好きなら絶対好きだと思う。
私も夫のゆるパパも無印良品好きで、無印の家を建てたいくらいなので、お部屋のつくりはもちろん、デザインに終始興味津々。シンプルで、居心地よくて、使い勝手よく作られているなぁと思いました。

我が家は2階のお部屋。ベランダからの景色がまた素敵でした。海の向こうには高松市内が見えました。

やわらかなライトや、白い壁と木目がなんとも落ち着く〜(※落ち着きすぎてほとんど写真撮らなかったのでベネッセハウスのサイトよりお借りしています)
写真の左側にもうつっていますが、各部屋にも絵が飾られています。

ツインで大人2人、2歳と6歳添い寝、十分ゆったり眠れました。枕も、ベッドも気持ちよかったなぁ。シーツの肌触りが良すぎて、どこのシーツなのかちょっと本気で問い合わせようかなと思うくらい。

シンプルな廊下がこれまたおしゃれ〜。
ちなみに、防音はかなりしっかりしていたと思います。泊まった日はおそらく満室だったのですが、人の声も、物音も全然聞こえませんでした。
ベネッセハウスのバスが便利
港についてそこからホテルまで、そしてホテルだけでなく地中美術館や、直島内のあらゆるスポットへはベネッセハウス専用のバスで行くことができます。
本数も多く、1時間に2本くらいはあるので移動にそこまでこまることもありませんでした。
地中美術館へもバスですぐ

クロード・モネ、ウォルター・デ・マリ、ジェームズ・タレル、安藤 忠雄。本当のこと言うと、この四人のことなんて、ほとんど知らなくて、2人の名前を知ってるくらいの美術ど素人な私でした。
絵のよさとか、絵も描けないしよくわからない、ってのが本音でした。
だから美術館とかそんなに期待していなかったのです。
でもここ、鳥肌が立ちました。何回も。
それぞれの作品を見た私の心の声はこんな感じ。
ジェームスタレル:「なにこれ?え!?いったいなんなの、この不思議なの」
ウォルター・デ・マリ:「うぉぉ。あぁ、、、、これは一体」
クロード・モネ:「(無)…、、、(涙)、、、(鳥肌)」
言葉にならないって、こういうことなのかと。

お散歩しながらアートに触れる
ベスでの移動ではなく、歩いて行ける距離や、庭にもたくさんの作品があります。
正直、そこら中に作品がある、というか「転がってる」というくらい無造作に、自然に、でもちゃんと展示されていました。
あまりに自然で、不思議な感じ。
よし!作品見るぞ!って意気込まなくても、肩肘張らなくても、歩いてたら作品があるのです。
犬も歩けば〜じゃないけど、私も歩けばアートに当たる。
昼間も歩いていける距離に作品がいっぱい

風に揺れる大きな三枚の正方形。優雅な時間を感じさせてくれました。

地中美術館にも展示されているウォルター・デ・マリアの作品と似た感じ。


なんでこの場所にお茶碗作ろうと思ったのかなぁ・・・私にはまったく想像もつかない発想だけど、それを想像することがなんだか楽しい。
海辺ではあるものの、ここは結構島の奥の方で、たどり着くには坂を越えないとやってこれない場所。「せっかくきたから、お茶でも飲んでっていって♪」と迎えてくれているような、そんな感じ。

夜のお散歩

波の音、風の音、真っ暗な中に浮かび上がるかぼちゃ。一人で見ていると、真に迫るものがありました。ちょっと怖いくらいです。ちなみに、道中は一応街灯はありますが、左手は山、右手は海、本当に真っ暗です。

お庭のアート作品もライトアップされていて、こちらも夜お散歩しながら見れるは宿泊者だからこそ。
ベネッセアートミュージアム
ベネッセハウスミュージアムは通常21時までですが、宿泊者は23時まで鑑賞可能。しかも、宿泊料金にむくまれているので、何回行っても無料で鑑賞できます。
2歳児を連れて行くのはちょっと気が引けたし、本人も楽しめないかなと思い、パパと6歳ゆるちゃんは昼間に二人で行き、私は子どもを寝かしつけたあと一人ゆったり行ってきました。
夜の美術館鑑賞は宿泊者の特権!

21時以降はホテルとミュージアム間を随時車で送迎してくれます。なので女性ひとりでも安心。VIP気分です!
館内には、最小は私一人だけ。レストランにひと組のフランス人がディナーをしているだけでした。いつのまにか、ニューヨークからきたという3人の外国人がやってきていて、帰りのシャトルバスは一緒でしたが、それくらい広々、のんびり鑑賞できました。
夜、ゆったり美術館い行けたり、作品鑑賞ができることはベネッセハウスホテルに泊まってよかったことナンバー1とも言えるかも。

ネットで検索すると、いっぱい写真は出てくるのですが、ベネッセハウスミュージアムの館内は撮影禁止です。動画ももちろんNG。ホテル内はOKなんですけどね。
なので、こちらのブルースナウマン氏「100生きて死ね/100 Live and Die」はニューヨーク近代美術館「MoMA」で展示された時の作品のお写真を、お借りしました。
この展示と同じものが館内にありました。作品の前には椅子があり、ぼーっと眺めてられます。
なんて贅沢な時間なんだ。
お庭の作品もライトアップ。もちろんベランダからも見えるので、昼も夜も、楽しめます。
まとめ
まるで海外旅行!?なのに瀬戸内海

お客さんはほとんど海外の方。それもフランス語やイタリア語がたくさん聞こえてきて、館内スタッフからも英語が…日本人やアジア人にはほとんど会いませんでした。もしかすると日本人客はこの日私たちだけだったかも?というくらい。
まるで海外に来たみたいでした。
ラウンジではコーヒーなども自由に飲みつつ、海を見ながらゆっくり過ごせます。グランドピアノもあり、なんとゆるちゃんは弾かせてもらっちゃいました。海外からのお客さんばかりの中、ブラボー!とみんなに拍手してもらい上機嫌、ノリノリで何回も弾いちゃったり。
ベネッセハウスの魅力

美術が得意というわけでもなく、絵が好きというわけでもない私でしたが、ベネッセハウスはこれまで宿泊したホテルの中でベスト3に入るお気に入りになりました。
直島の良さはもちろんだけど、お部屋も、館内も、ラウンジも、レストランも、お庭も、どこもにいてもゆったりとした時間が流れていて、瀬戸内の海を感じ、たくさんの作品を楽しむことができました。
ちなみに、食事に関してはなかなか高級なことと、ゆるちゃんのアレルギー対応が難しく、夕食は島のご飯屋さん「NaoPAM/島食DOみやんだ」で食べました。瀬戸内海ならではの”ままかり”や”亀の手”のお味噌汁も美味しくて、地元感を満喫。
朝食はビュッフェスタイルだったので、アレルギーも問題なく、美味しいフルーツに和食に、お腹いっぱい食べちゃいました。
ホテルのシャトルバスも便利で、食事に出かけるのにも、地中美術館などに観光に行くのにもまったく不便しませんでした。 そして、帰りにはシャトルバスの運転手さんの見送り言葉にほっこりしました。 「サンキューベリーマッチ!I’m looking foward to see you again!!」と心こもったアナウンスと笑顔。バスの乗客からは拍手喝采でした!
以上ベネッセハウスに宿泊してわかった魅力についてまとめです。
- シンプルな贅沢さ溢れる心地よい空間
- アートの中に溶け込める感覚
- 暮らすように過ごせる快適さ
- 日本にいながらまるで海外気分を味わいながら、島の人の温かさに触れ、瀬戸内海を堪能
- 朝から晩まで存分にアート三昧!
ぜひ!!!また行きたいです。 さぁ、また行けるように頑張って働きますかねー。